
前回のブログNO261.ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)で、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)をおこなっていく上での重要なポイントについてご説明いたしました。
今回のブログは、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の6つのコアとなるセラピー・プロセスについてカウンセリングクリエイトハートがご説明します。
ACTの6つのコアとなるセラピー・プロセスを以下で示します。
カウンセリングクリエイトハートで心理カウンセリングを受けられる相談者様へ
カウンセリングクリエイトハートで心理カウンセリングを受けられる相談者様は無理にこちらのブログの内容は読まなくてもいいです。
まず、心理療法というものは心理カウンセラー主導でおこなっていく高度なカウンセリングの手順であり、その流れに従っておこなっていくことで効果が出てくるというものです。
「分かる」、「分からない」の話ではありませんので、そこで貴重な時間をロスしないように、できるだけ早く【行動】につなげていきましょう。
それに私のカウンセリングに対する考え方ですが、カウンセリングを途中でリタイヤされる方は自分ができることから順番にやっていけばよい所を自分のやり方に執着し、できないこと(心理カウンセラーの計画を全て分かろうとすること)を無理にやろうとしてリタイヤされる方が多いと思っております。
カウンセリングルームにもよりますが、知識、理論、エビデンスなどそればかりを相談者様に与えて、『思考の壁』、『限界の壁』を作り出してしまうような流れで心理カウンセリングを進めるカウンセリングルームも多いと思います。
特に知識、理論など正直一切分からなくても、《できる》までナビゲートできるとカウンセリングクリエイトハートは思っております。
少なくても、【変化】を『体験』できる所まではきっと辿り着けます。
どうかカウンセリングクリエイトハートの心理カウンセラーを【信頼】し、ある程度身を委ねて心理カウンセリングを受けていただけたらと思います。
「今、この瞬間」との接触(今、この瞬間のみに存在する)
「今、この瞬間」との接触では、心も体も「今、この瞬間」、幸せを感じられている瞬間に全意識、全感覚を向け、[注目]の全てを向ける『時間』を作ります。
そのためには、自分自身のためにも、いろいろなことに『感謝の気持ち』を持ち、「心の中で思っていた」ではなく、「今、この瞬間」《姿勢》で示し、自ら幸せを感じられる【状況】を創り上げていくことが大事です。
『感謝の気持ち』を持っていない人に何かしてあげようとするより、『感謝の気持ち』を持っている人に何かしてあげようと人が『選択』するのは、人間の心理『返報性の法則』から考えて当たり前のことなのです。
カウンセリングクリエイトハートはあくまで《自立》を目指していますので、「今、この瞬間」《全体性》の一部として調和する【行動】できているか心理カウンセラーは常に観察しております。
そのためには、自分の外側にある『現実の世界』にしっかりと『意識』を向け、しっかりと《感覚》で『共通感覚』で多くの人が感じているものを逃さず、《気づく》こと、《感じる》ことが必要です。
自分だけの世界である『思考の世界』の中で自分だけで理屈や理由を作り出すのではなく、「今、この瞬間」との接触では、幸せに感じられる今この瞬間の《現在》(現実)にのみ[注目]し、ネガティブな《過去》(想起)やネガティブな《未来》(予想)を完全に切り離す『時間』を作り、あくまで『現実』は『現実』、あくまで『思考』は『思考』とはっきりと区別し、決して混ぜて考えないことです。
つまり、『これ』も『あれ』も両方あるという《全体性》を捉えていくことです。
これをご自分の『焦りの感情』で『衝動的』に自分の『思考』の中で「勝手にまとめて決定する」という【行動】に対しては、多くの人が憤りを感じることでしょう。
そのためには《現在》の自分の体(いろいろな所属の立場や役割、年齢など)に合った《現在》に合った心《モード》を創り上げ、マッチさせる『時間』を作り出すことです。
「今、この瞬間」にないものを求めていても、どんどん『欲求不満』になっていきます。
そのため、今この瞬間に幸せに感じられる《現在》(現実)に[注目]し、今この瞬間に幸せに感じられる《現在》(現実)に【五感】をフルに使い、ポジティブな[情報]を集め、それをポジティブな【思考】で[解釈]し、[注目]の全てを向けることで、ポジティブな【気分・感情】を獲得していき、それを『心のエネルギー』にして、ポジティブな【行動】を実行していき、『現実の世界』の中での『成功体験』を蓄積していきます。
「今、この瞬間」に実際に存在している『メリット』だけを集め、「つないでいく」という【行動】を《全体性》に示していくことを継続していきましょう。
これを『習慣的』に『反復』していくことで、ポジティブな『アンカー』が作られていきます。
そして、これを『習慣的』に『反復』していくことで、『無意識』により『プログラム化』され、自然と『感覚的』におこなえるようになっていきます。
これは、『問題の回避』の対処法に当たり、『ストレス(問題)を回避する対処法』です。
これにより、『心のエネルギー』は、蓄えられていくでしょう。
脱フュージョン(違う存在の新しい自分で物事を捉える)
『脱フュージョン』とは、[今までの自分]から[新しい自分]を切り離して、作り出すことです。
[新しい自分]は、あくまで[今までの自分]とは切り離された存在なので、過去の体験やそれによって作られた未来の不安や恐怖などのネガティブな【気分・感情】やネガティブな【思考】、ストレスによる【身体反応】は持っていません。
『脱フュージョン』で気を付けなければならないことは、[今までの自分]と[新しい自分]はつながりがなく、完全に切り離された存在に作り上げていくためのことを『継続的』におこなっていくことです。
この方法は、『マインドフルネス認知療法』に当たります。
[今までの自分]でストレスを過剰に感じている場合は、『脱フュージョン』の時間を増やす必要があるでしょう。
それは、[今までの自分]が使っていた時間を[新しい自分]に分け与えていくという現実的に最も効果がある『物理的な対処法』です。
これは、『問題の回避』の対処法に当たり、『ストレス(問題)を回避する対処法』です。
これを上手に活用することにより、『心のエネルギー』は、蓄えられていくでしょう。
アクセプタンス(受け容れて、とりあえず置いたままにしておく場所を用意しておく)
『アクセプタンス』は、『受容』、『置いておく』、『受け入れる』という意味です。
『自己受容感』は、「もっと自分を高めていければいいと思っているけど、今の自分でも悪くはないし、安心している」という《感覚》を持っている状態です。
『自己受容感』を得ていくためには、今の自分を『受容』するという自発的な【行動】が必要です。
他者の『勇気づけ』によって『自己受容感』を得られる時ももちろんありますが、それだけではなく自分で自分に対して『勇気づけ』をおこなっていく【行動習慣】を創り、自分自身で自発的に自分を『コントロール』していき、自ら自分を安定させていくことも必要です。
いきなりすぐに『自己肯定感』を得るよりも、段階的に無理なく流れに逆らわず安定的な土台となる『自己受容感』を得ることが大事です。
『ネガティブな要素』を手に持ったままでは、ストレスを『継続的』に感じてしまい、『心のエネルギー』は蓄えられていきません。
なので、『ネガティブな要素』は、自分の中で箱を用意し、その箱の中にとりあえず入れて、置いたままにして置きましょう。
また、【変化】が必要な場合も、自分の『やり方』や『手段』を一旦置いておいて、心のスペースを空けておき、『衝突』させるロス的行動をおこなわないようにし、新しいものをどんどん『追加』していく《全体性》の《流れ》を創り出していった方がいいでしょう。
『普遍的無意識』により『強いネガティブ感情』により守られた《感覚》は、それを正当化する『思考』を「なんとなく」手放してはいけないと過剰な『反応』を作り出します。
ただ、冷静的、客観的、論理的に『理性』で考えていくと、『現実の世界』のものは捨てたら無くなってしまい元に戻りませんが、『思考の世界』のものは良い意味でも悪い意味でも、置いても、捨てても決して無くなることはなく、どうしても必要になった時は、時の流れに関係なくいつでもどこでも自分の意思のみで拾えますので、いっさい何も迷わずに一回手放してください。
ただ、そのためには《訓練》が必要となってくるでしょう。
ガソリンの入っていない車は動きません。
例え、フェラーリを用意しても、ガソリンが入っていなければ動きません。
例え、潜在能力があるフェラーリでもガソリンがなければただの動かない物です。
つまり、『心のエネルギー』を補充する『時間』を現実的にスケジュールに入れておかなければいけないということです。
『アクセプタンス』がないと、『思考』や『感情』に囚われ、『「今、この瞬間」との接触』や『脱フュージョン』などにも悪影響を与える場合があります。
これは、『問題の回避』の対処法に当たり、『ストレスを回避する対処法』です。
『アクセプタンス』だけでも、『心のエネルギー』は蓄えられていくでしょう。
文脈としての自己(違う存在の新しい自分で今までの自分を客観視する)
『脱フュージョン』(マインドフルネス)が前提となり、次の段階が『文脈としての自己』となります。
『文脈としての自己』とは、『脱フュージョン』した状態で、[今までの自分]を客観視する『問題の解決』の対処法です。
これにより、[今までの自分]に対して、違う新しい【気づき】が見つかるでしょう。
自分は何を【五感】で感じ、【思考】でどのように解釈しているのか、何を想像しているのか、それにより、どのような【気分・感情】になるのか、それにより、どういう【行動】をとっているのかなどの『固定パターン』が分かるでしょう。
そうしたら、自分は何を【五感】で感じれば良いのか、【思考】でどのように解釈したら良いのか、何を想像した方が良いのか、それにより、どのようなポジティブな【気分・感情】を得られるのか、それにより、どういうポジティブな【行動】をとることが可能なのかなどが『幅広い選択肢』に《気づく》ことができるでしょう。
『文脈としての自己(客観的自己)』は、『脱フュージョン』により固定的な感情を切り離しオフにすること、『アクセプタンス』により今までの自分は一旦置いておいて心のスペースを空けること、『「今、この瞬間」との接触』で自分の思考から抜け出し、今この瞬間を感覚で感じること、どれ一つ欠けても十分に『自分をまるで赤の他人を見るような客観的視点』を獲得することはできません。
分かる、分からないのお話に延々と時間をかけずに、あくまで【行動】重視で《訓練》していきましょう。
ただ、『文脈としての自己』は『問題の解決』の対処法なので、『ストレス』を感じる可能性があります。
その時も、前の段階の『脱フュージョン』、『アクセプタンス』、『「今、この瞬間」との接触』の基本は重要であり、そこに戻り『心のエネルギー』を蓄えましょう。
価値(自分や他者の人生、全体性にとって何が価値があるのかを知っておく)
『チャンキング』により『チャンクアップ』して【注目】して、自分の人生という大きな《括り》で自分自身が『ポジティブ』で『幸せ』になる『価値』について、ひたすら考える時間を作ります。
そのように、自分の人生という大きな《括り》で自分自身が『ポジティブ』で『幸せ』になる『価値』について、【思考】をどんどん膨らませていくことで、ポジティブな【気分・感情】になっていくでしょう。
自分の人生にとっての『価値』を知っていくということは、自分はどのような『欲求』を持っているか、[現在]・[未来]に向けて満たしたい『欲求』は何か、または、[過去]にどのような『欲求』を満たされたかったかをできるだけ幅広く知ることです。
過去の一部の満たされなかった『欲求』という小さな括りに【注目】せず、それを包括するこれから無限に広がる[現在]・[未来]に向けて満たしたい『欲求』に【注目】する時間を増やし、習慣づけましょう。
そうしていけば、自分の人生という大きな《括り》で自分自身が『ポジティブ』で『幸せ』になるには、どういう【行動】をすれば良いかが分かってくるでしょう。
そうすることにより、価値のある【行動】に向かう『心のエネルギー』は、蓄えられていくでしょう。
コミットされた行為(自分の人生にとって価値がある行動を積み重ねていく)
『価値』のプロセスで考えた、自分の人生にとって『価値』のある【行動】を実際の人生の場面で、どんどん【行動】をして、ポジティブな【行動】の経験を積み重ねていきます。
自分の人生にとって『価値』がある【行動】を積み重ねていくことで、『成功経験』が積み重なっていき、それは、『幸せ体験』として、その『エピソード記憶』は『感情記憶』と『五感記憶』に結びついて『記憶』されていくでしょう。
そうすることで、『幸せ体験』の『記憶』が増えていき、『幸せ体験』を『想起』することが多くなるでしょう。
ただ、『気分一致効果』により、ネガティブな【思考】、ネガティブな【気分・感情】だと、ネガティブな『体験』を『想起』してしまいますので、気を付けてください。
これは、『問題の回避』の対処法に当たり、『ストレス(問題)を回避する対処法』です。
『コミットされた行為』を積み重ねていくことにより、『心のエネルギー』は、蓄えられていくでしょう。
ACTの6つのコアはどれも重要なものですが、特に『価値のある欲求』と『コミットされた行為』が大事であるとカウンセリングクリエイトハートは考えます。
『価値のある欲求』と『コミットされた行為』の2つは他の要素を達成できて、辿り着くことができる目指すべき目標であると考え、ACTの心理カウンセリングを進めていきます。
まずは、『価値のある欲求』を見つけていくことが大事ですが、カウンセリングクリエイトハートは、『価値のある欲求』=『あるべき欲求』×『したい欲求』だと考えています。
カウンセリングクリエイトハートのACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)のご説明の最初のページ、目次をご確認される方は以下のリンクを押してください
NO261.ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
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NO205.やる気を起こすパブリック・コミットメント
それでは、次回のブログで、ACTの『問題を回避』するセラピー・プロセスの効果の内容についてカウンセリングクリエイトハートがご説明していきます。