
前回のブログNO255.多重反論法で、『論理療法』に『トランス療法』と『負の注目』、『正の注目』、『無視』を組み合わせたカウンセリングクリエイトハート独自で考えた心理療法をご説明しました。
今回のブログも、カウンセリングクリエイトハート独自で考えた心理療法、『並行注目法』についてご説明いたします。
以下に『並行注目法』のご説明の流れを示します。
1.『負の注目』だけをしている状態

『負の注目』だけをしている状態だと、【思考】は(マイナス思考)になり、【気分・感情】は(ネガティブ感情)にどんどんなっていきます。
そうすると、(ネガティブ感情)と(マイナス思考)を失くしたいと考え、【思考】は「相手の悪い所に対して怒りをぶつけたい」などの【行動】に向かうベクトルの【動機】に変わります。
【動機(マイナス思考)】×【気分・感情(ネガティブ感情)】の大きさが【行動】を起こす要因の【動因】に達した時、ついに、攻撃的な【行動】(『負の注目』の『ストローク』)を与えてしまいます。
このメカニズムを踏まえた上で【変化】を起こしていかない限り、同じようなことを何度も繰り返してしまいます。
そうすると、あなたも『欲求不満』になりますし、相手も『欲求不満』となり、『悪循環』、『負の相乗効果』が産まれます。
※ブログNO237.やる気になり行動できるようになるための心理学(基本編)を参照
2.人間は『無意識』に変化を嫌う(普遍的無意識)
人間には、『普遍的無意識』というものがあります。
『普遍的無意識』は、遺伝的な『無意識』であり、江戸時代、戦国時代、平安時代、原始時代と過去の記憶が『無意識』の中に残っています。
例えば、原始時代は、しっかりとした家もなく、周りは巨大な恐竜が生息しています。
この時代の、小さな変化は、死に直結する可能性がありました。
でも、今は恐竜もいませんし、現代は人間が支配する世界。
周りに身に危険を及ぼす生物がいる可能性はかなり低いです。
この現代にそぐわない『普遍的無意識』ですが、今でも人間の中には、この『普遍的無意識』は残っています。
そして、この大昔からある『普遍的無意識』は『本能的な感情』を引き起こす要因となるものなのです。
今まで習慣的におこなっていたことをいきなりなくそうとすると『普遍的無意識』が抵抗する可能性もありえます(というよりも、私の経験上、個人差はありますが、多少なりとも抵抗は必ずあるものだと思っています)。
そのためには、段階的に『普遍的無意識』に気づかれないように少しづつ変化を与えていくということが必要になってくるため、カウンセリングクリエイトハートは、この『普遍的無意識』に対処していくための相談者様には分からない高度なカウンセリング技法を複合的に使って、心理カウンセリングを進めていきます。
気づくことができないから『無意識』。
自分の『無意識』だからこそ、自分は気づかないのです。
その『無意識』に対して、最初の段階でご説明しても『現実的』にご本人が認める確率は非常に低いですし、それを長時間かけてご説明する『現実的』なメリットも正直ほとんどないと考えます。
逆に、変化を過剰に嫌う『普遍的無意識』を活性化させることにつながり、デメリットの方が圧倒的に多いです。
カウンセリングクリエイトハートがあまり《分かる》を重要視していない理由の一つ(その理由は非常にたくさんあります)がこの『普遍的無意識』の対処を何よりも最優先しているからです。
3.『正の注目』をする新しい自分を作り出し、時間などの資源を分け与える

①自分の中で『ポジティブな新しい自分』を作り出す
以上のように、『今までの自分』を無理やり変えようとしたり、無くそうとしたりすると、『普遍的無意識』が反応し、抵抗する可能性があります。
よって、とりあえず、『今までの自分』はそのままにして、自分の中で『ポジティブな新しい自分』を作り出します。
②『ポジティブな新しい自分』に資源を分け与える
自分の中で作り出した『ポジティブな新しい自分』が活動できなければ意味がありません。
よって、『ポジティブな新しい自分』が活動ができるように資源(特に時間)を分け与えることを鉄則として守りましょう。
『ポジティブな新しい自分』に分け与える資源
- 時間
- 脳の領域
- 心のエネルギー
- 体力
- 思考や行動をしやすい環境
- 否定をしない
など
4.いろいろなタイプの『ポジティブな自分』をどんどん増やしていき、『ネガティブな自分』に打ち勝つ

上図のように相手のいろいろな良い所に『注目』する複数の『ポジティブな自分』をどんどん増やしていきます。
そうすると、『ネガティブな今までの自分』は勢力を弱めていきます。
このように、自分を『分離』していくことを『チームプレイ』で『共同作業』でコツコツとお互いが時間や労力を使っておこなっていきます。
ただ、『思考癖』が強い方は、『無意識的』に『衝動的』にこの『分離』したものを『思考』でまとめようとしてしまいます。
そうなると、『チームプレイ』で『共同作業』でコツコツとお互いが時間や労力を使っておこなってきたものが無駄になってしまうのです。
カウンセリングクリエイトハートで心理カウンセリングを受けている方は、【契約】、【ルール】を忘れないでください。
カウンセリングクリエイトハートは、あくまで【行動】重視の心理カウンセリングです。
せめて、カウンセリングの時間内は、心理カウンセラーのやり方に従い、ご自分のやり方をやりたい場合はカウンセリングの時間外でお願いいたします。
とにかく、このカウンセリングで『衝動性』を抑える《訓練》をしていきましょう!!
『思考』ではなく、もっと《感覚》の力を信じ、《感覚》の力を磨いていくようにしましょう!!
《柔軟性》がなく問題を作り出す方は、『思考』による『まとめ癖』がある方です!!
今必要なことは、『思考』で『まとめる』ことではなく、《感覚》を『分離』していくことです!!
いつも同じ自分である必要性はありません!!
たとえば、いつもやっている自分のやり方を一旦やめたら具体的にどのような人生に多大な悪影響を及ぼすことが起こるのか考えてみましょう。
『ポジティブな自分』は必ず何らかの形で【行動】を起こすようにしてください。
そうしないで、心の中で『ポジティブ』に思っているだけでは、表面に現れず、相手にも伝わりにくいですし、形に現れないので、『評価』や『改善方法の検討』ができないからです。
だからカウンセリングクリエイトハートは実践行動重視の心理カウンセリングにこだわります。
5.最後は勇気を持って、『ネガティブな今までの自分』を『リリースする(捨てる)』ことを決断し、固く誓います
ここまで来ると、『ネガティブな今までの自分』をこれから守っていくことに意味がないと思っていることでしょう。
そこまで来たら、最後は勇気を持って、『ネガティブな今までの自分』を『リリースする(捨てる)』ことを決断します。
もう『ネガティブな今までの自分』が大きくならないようにゼロになるように完全に『リリースする(捨てる)』ことを決断してください。
そして、相談者様にはカウンセリング内で『ネガティブな今までの自分』を完全に『リリースする(捨てる)』ことを心理カウンセラーに固く誓っていただきます。
『ネガティブな今までの自分』は『幻』と捉えて無い物と考える!!

いつも同じ自分である必要性はありません!!
6.マルチタスクと矛盾の両立について
今回のブログで、自分を客観的に見られるように『モード』を追加し、『モード』を並行させる『並行注目法』をご説明しました。
皆様の中でも、マルチタスクという言葉を聞いたことがある方がいらっしゃると思いますが、これは自分をマルチタスクにしておこなう方法です。
ですが、実はそもそも人間はマルチタスクではないのです。
…といったらおそらく、
「え、だったらできないよね!?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
ただ、そもそも人間はマルチタスクではないのですがある方法でマルチタスクになれます。
それは自分を切り替える、つまり、『モード切替』ができるようになればいいということです。
そうして、『モード切替』をしながら、自分を切り替え、《並行》していくことができるので、『モード切替』ができれば『並行注目法』ができるということになります。
そもそも人間はシングルタスクで並行していくことができないので、元々、人間は『矛盾』することができない生き物なのです。
でも、やっぱり、『現実の世界は決して分かることができないほど広い世界』なので、どうしても『矛盾』はあり、それは広い意味で考えたら、誰のせいでもないということです。
(…とは言え、人と人との関係であまり矛盾があると人から信頼されませんので、自分の中で上手に『矛盾の両立』ができる《柔軟性》が必要です)
でも、そのままにしていては『問題の解決』はできませんので、やはり『モード切替』は強力で、ある意味唯一無二の能力であり、それにより『矛盾の両立』ができるようになっていく必要があるとカウンセリングクリエイトハートは考えます。
以上の流れは分かってからやろうとしてもうまくおこなっていくことは非常に難しいでしょう。
是非、カウンセリングクリエイトハートで心理カウンセリングを受け、心理カウンセラーの指示に従いながら、【行動】を起こしながら『補助』として【思考】していき、実際に『現実の世界』の中で『体験』を積み重ねていって《感覚》や《スキル》を身に付けていっていただければと思います。
人間は、程度の違いはありますが、『普遍的無意識』を持っています。
『普遍的無意識』は、『過剰な防衛本能』であり、『変化』を「なんとなく」過剰に嫌う性質があります。
この『普遍的無意識』が正直やっかいなものであり、人が『変わりたい欲求』を持っていても、この『普遍的無意識』が『変わりたくない欲求』を瞬間的に同時に創り出してしまうのです。
そうして、『欲求の綱引き』をおこなっているのです。
これに対する対処がかなり難しく、心の深い問題には、カウンセリングや心理療法が必要である大きな理由であります。
カウンセリングクリエイトハートは、この『普遍的無意識』に妨害されないように高度な心理カウンセリング技法や心理療法を活用していきます。
カウンセリングクリエイトハートの心理療法のご説明の最初のページ、目次をご確認される方は以下のリンクを押してください
NO244.『ストレス反応』を引き起こす要素とは
カウンセリングクリエイトハートの心理カウンセリングのご説明の最初のページ、目次をご確認される方は以下のリンクを押してください
NO205.やる気を起こすパブリック・コミットメント
今回のブログで、同じ人、同じ出来事でも味方を変えれば捉える【状況】は変えられることが分かったと思います。
次回のブログNO257.リフレーミングは、カウンセリングクリエイトハートが実際の心理カウンセリングでよく使う技法、『リフレーミング』についてご説明していきたいと思います。