NO238.やる気になり行動できるようになる4つの機能

前回のブログNO237.やる気になり行動できるようになるための心理学(基本編)で、行動心理学の基礎知識、『動因』と『誘因』についてご説明し、『動因』と『誘因』をどのように把握していくかをカウンセリングクリエイトハートがご説明いたしました。


今回のブログは、やる気になり行動できるようになる4つの機能というテーマで、『動因』と『誘因』を把握してから、それを活かして『望ましい行動』を喚起し、維持し、調整し、強化していく方法をカウンセリングクリエイトハートがお話したいと思います。

やる気になり行動できるようになるためのカウンセリング方法について以下の流れでご説明します。

1.やる気になり行動できるようになるための『4つの機能』の相関

やる気になり行動できるようになるための『4つの機能』には以下のものがあります。

やる気になり行動できるようになるための『4つの機能』

以下に、【やる気になり行動できるようになるための『4つの機能』の相関図】を示します。

やる気になり行動できるようになるための4つの機能の相関図

行動喚起機能

行動を始発する働き

今ある『欲求』だけでは『行動』に結びつく『動機』にならないようなら、新しい『欲求』を加えて『行動』に結びつく『動機(欲求)』を作り上げる

『掃除をしたい』という『欲求』があるが、なかなか『やる気』にならないので、『きれいに掃除をして、友達を呼んで、楽しみたい』という『欲求』を持った

『いつも夜更かし』をし、『眠い状態』なので、掃除をすることが『面倒くさい』と感じ、『明日でいいか』と思い、『先延ばしにする』ので、『早く寝る』ようにした

『どうせ掃除をして、友達を呼ぶなら、きっちり掃除をして、ほめられよう』(承認欲求)と思い、『ワクワク』しながら、『きっちり掃除をする計画をした』

行動維持機能

行動を維持する働き

『行動維持』するためには、『体力』や『気力』などが必要なため、『行動維持』のための『力』を養う

『頑張って掃除しよう』と考え、頑張って『行動』していたら、身体的に『体力がついてきた』ので、『これくらいは、へっちゃら』と思えるようになり、掃除を継続できるようになってきた(『忍耐力』が付いてきた)

『行動維持』を継続的におこなっていくために、『明確な目標設定』を決める

ただ、漠然と掃除を始めると、『気が遠くなる』気分になり、『もうやめようかな』という思考が出てくるので、『3日で掃除を終わらせることにし、今日は片付けをする』という『明確な目標設定』をし、『これならできそう』という思考が出てきた

行動調整機能

行動維持を調整する働き

人間の体力は無限ではなく、無理をすると、『身体』、『思考(動機)』、『気分・感情』に悪影響が出る可能性があるので、適切に休憩をとるなどの『行動』をとることで、『行動維持』できるようになる

あまり頑張りすぎると、『身体』が疲労し、『疲れた』という気分になり、『やっぱり掃除は苦手だな』と考えるので、『体力』が無くなったら、『休憩する』ようにした

『目標設定』がハード過ぎると、『気分・感情』が低下したり、『身体』の体力も無くなってきて、『動機(思考)』も低下するので、『適切な目標設定に変更』する

『目標設定』が今の自分には難しく思ったので、『少しづつでもいいから』と考え、『毎日、少しずつでも掃除を継続する』という『目標設定に変更』したら、『これくらいは、へっちゃら』と思えるようになり、掃除を継続できるようになった

『なんか飽きたな』と思い、『だるい』と感じていたが、『これが終わったらごほうびにケーキを食べよう』と考えたら、『楽しい』と感じるようになり、掃除を継続できた

行動強化機能

行動したい『動機』を強化する働き

前段階まで問題なくクリアすることが出来たら、ある程度の『自己受容感』、『自己効力感』、『自己肯定感』を得ることが出来るでしょう。
そして、さらなる『自己効力感』、『自己肯定感』を得る力が付いたことでしょう。
さらに上位の『望ましい行動』を目指し、さらなる『自己効力感』、さらなる『自己肯定感』を得たい『欲求』があれば、行動したい『動機』を強化する必要があります。

さらに上位の『動機』を作る

片付けを工夫し、使いたい物をすぐに取り出せるよう機能的になるように掃除をする

新しい『動機』を追加する

部屋をきれいに掃除するだけでなく、おしゃれな部屋にする

2.『望ましい行動』を生起していくためのカウンセリングの流れ

『動機』=『目的(対象)』×『目的(方向性)』×『欲求』×『思考』

と言えるとカウンセリングクリエイトハートは考えます。

  • 『動因』=『動機』×『感情』
  • 『動因』に達すれば『行動』が生起する

よって

『行動』=『目的(対象)』×『目的(方向性と情報収集)』×『欲求』×『思考』×『感情』

と言えるでしょう。

では、『望ましい行動』を生起していくためのカウンセリングの流れの例を以下に示します。

『望ましい行動』を生起していくためのカウンセリングの流れの例

①目的(対象)

カウンセリングの最初の段階の第1ステップは、目的の対象から考えて、目標を設定していきます。

ここで大事なのが【行動喚起】です。

『自己だけ』か『自己超越をしたものも含む』か。

つまり、自分だけではなく、自分の周りの他者や所属、社会など《全体性》も含めて考えていきます。

カウンセリングの目的(対象)の段階で、《全体性》も含めて『望ましい行動』していくと《全体性の流れ》ができ、《好循環》、《正の相乗効果》が生まれ、『4つの行動機能』が活性化されるでしょう。

②目的(方向性と情報収集)

カウンセリングの最初の段階の第2ステップは、目的の対象を基に、目的の方向性の設定とそのための情報収集をして目標設定していきます。

ここで大事なのが【行動喚起】です。

そのための視点が『メリット』か『デメリット』か。

カウンセリングの目的(方向性と情報収集)の段階は、【方向性】と【情報収集】の段階で、『メリットの情報を集めていく』のか、『デメリットの情報を集めていく』のかということになります。

できるだけ、『メリットの情報を集めていく』のがよいでしょう。

その場合に重要なのが、『デメリット』を含んでいると思うものを反射的に排除することを止めることです。

物事には必ず複数の面があり、それだと『メリット』があるものを排除してしまうことになるからです。

バランスが大事ですが、『デメリットの情報を集めていく』ということ自体が『ストレス』となり、【行動維持】できない原因になりかねません。

③欲求

カウンセリングの欲求の段階は、欲求を創り出す段階です。

分かりやすく言うと、『回避の欲求』か『接近の欲求』かということになります。

①、②より『メリットの情報を集めていく』ことにより、できるだけ『接近の欲求』を創り出していくとよいでしょう。

『接近の欲求』はできるだけ多い方がよく、「必ずやらなければいけない訳ではない」ので、別にこの段階ではやり残した『接近の欲求』があったとしても「まーいいか」と《自己受容》していけばいいだけです。

もし、『接近の欲求』があまり創り出せなければ、逆の流れで前に戻るという《柔軟性》も必要であるとカウンセリングクリエイトハートは考えます。

『回避の欲求』だと「問題がなくなるかどうか」つまり「0か100か」という『認知のゆがみ』にもなりかねず、問題が完全になくならない限り『ストレス』を感じ、《達成感》や《自己効力感》も得られません。

『接近の欲求』であれば100まで辿り着かずに10までだったとしてもそれを『プロセス』と捉え、その『プロセス』が『結果』となり、途中であっても《達成感》や《自己効力感》が得られます。

④思考

カウンセリングの思考の段階は前段階で創り出した『欲求』を『行動』に結びつく『動機』に発展させるための『思考』や『計画』を立てる中間の段階です。

前段階の『欲求』(できれば『接近の欲求』が多い方がいい)よりできるだけ『プラス思考』をしていきましょう。

大事なことはここで一度『感情』をリセットしてから《理性的》に『思考』することです。

ここで固定的で継続的な個人『感情』をリセットせずに『思考』すれば、その『感情』を基に『理屈』を作り出していくことになり、いくら何重にも『理屈』を重ねてもそれはただの『感情論』となってしまいます。

カウンセリングクリエイトハートが皆様にお伝えしたいことが、実は『回避の欲求』はほとんどの場合『接近の欲求』に置き換えることができるということです。

よって、『マイナスイメージ』はほんの少しさえあれば問題ないのです。

上記より、この『思考の段階』で前段階の『欲求の構造の最適化』ができます

カウンセリングの思考の段階で、できるだけ『プラス思考』を創り出して次の段階につなげましょう。

⑤感情の生起

カウンセリングの感情の生起の段階で、以前の思考まで段階を基に『感情を生起』していきます。

ある意味、ここでようやく『行動』のエネルギーとなる『感情』を創り上げていきます。

今ある『感情』は固定的でしかたがないものではなく、冷静的、客観的、論理的な『思考』を基にすれば『望ましい行動』を起こすための『ポジティブ感情』を自分自身で創り上げることができるのです。

そのためには、常日頃から『感情』をゆらゆら動かしていることが非常に大事であるとカウンセリングクリエイトハートは考えます。

固定的で継続的な『ネガティブ感情』があると前段のたくさんある必要な段階を滑って飛ばして、『衝動的』にいきなり『望ましくない行動』を『無意識的』に起こしてしまいます。

それは『本能』に対し《理性》が負けていることになります。

その時は『焦りの感情』をおさえ《柔軟》に前の段階に戻りましょう。

あなたの心を変えていくために、あなたに必要な時間をしっかりと投資することが最も大事です。

ここまでのカウンセリングの感情の生起の段階までが、『望ましい行動』をおこすための準備となります。

⑥行動

カウンセリングの行動の段階で、今まで準備をしてきたことを『現実の世界』の中で『望ましい行動』を実践していきましょう。

ここで、『行動』をおこさなければ『思考の世界』に閉じこもっていることになります。

そして、その結果を【評価】し、【改善策の検討】をし、また最初の『計画』に戻る、このサイクルを繰り返して、カウンセリングをおこなっていきます。

より『望ましい行動』をおこすためには《他社の視点》、《全体性の視点》が必要です。

これは、共通感覚につながるものです。

カウンセリングクリエイトハートでは『やる気になり行動できるようになる』ための『エクササイズ』や『ホームワーク』をご用意し、より効果的、より効率的、より確実性が高い心理カウンセリングをおこなっています。

継続的な『ストレス』を抱えている状況や継続的な『欲求不満』を感じている状況がある時は、まずは実際に状況を変えていく【自己充足的行動】を起こすことが重要です。

『分かる』だけで終わらせずに、実際にやって、《感覚》や《能力》を高めていかなければ「最高のパフォーマンス」が《できる》ようにはなりません!!

カウンセリングクリエイトハートの行動心理学のご説明の最初のページ、目次をご確認される方は以下のリンクを押してください
NO237.やる気になり行動できるようになるための心理学(基本編)

カウンセリングクリエイトハートの心理カウンセリングのご説明の最初のページ、目次をご確認される方は以下のリンクを押してください
NO205.やる気を起こすパブリック・コミットメント


次回のブログNO239.『セルフトーク』をコントロールできるように『行動調整』し、『行動維持』できるようになる(基礎知識)で、『セルフトーク』というものを自分でコントロールし、『行動調整』し、『行動維持』していくための基礎知識についてカウンセリングクリエイトハートがご説明いたします。

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