NO231.目指すべきは、『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーション

前回のブログNO230.自己肯定・他者肯定のコミュニケーションなどー『人生態度』による分類②で、『人生態度』を『自己肯定・他者肯定』に改善していくカウンセリングクリエイトハートの心理カウンセリングの流れについてご説明いたしました。


今回のブログは、目指すべきは、『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションというテーマでお話をします。

『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションを目指していくには、自分自身が『自己肯定・他者肯定』の『人生態度』にしていく必要があります。

では、『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションとは、どういうものなのかカウンセリングクリエイトハートがお話していきます。

1.『相互尊敬』と『相互信頼』

『尊重』と『尊敬』の違い、『相互尊敬』

『尊重』

相手を自分より劣ったものとみなし、その上で相手を認めること

『尊敬』

相手を自分と同じ価値を持つ人間として重んじること

『相互尊敬』

お互いに存在していること自体が価値があると認め合っている状態

『信用』と『信頼』の違い、『相互信頼』

『信用』

信じてよい根拠がある時だけ相手を信じること(条件付き)

『信頼』

相手がどんな行動をしても、根拠なく信じること(無条件)

『相互信頼』

お互いに根拠を求めることなく継続的に信じ合い、頼り合えている状態

カウンセリングクリエイトハートからのアドバイス

『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションにしていくためには、『断絶』しない、『継続的』なコミュニケーションが前提となります。

2.『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションは、『関わる範囲』、『相互尊敬』度、『相互信頼』度によってレベルが異なる

『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションと言っても、『関わる範囲』や『相互尊敬』度や『相互信頼』度によってレベルが違ってきます。
それでは、例を挙げて、『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションには、どのようなケースがありえるかお話したいと思います。

私は、A子、ある商社で営業の事務をしている。
だけど、自分は仕事のできない人間だと皆に思われている。
まあ、そんなに怒られたこともないし、仕事は何とか回せている。
無難に上司の指示通り仕事はしているけど、仕事は仕事という感じ。
でも、何か仕事がつまらなく、毎日がつまらなく思えてきたので、「変わらなきゃ」と思っている。

『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションは、『関わる範囲』、『相互尊敬』度、『相互信頼』度によってレベルが異なる

例1:悪い例

例1:悪い例

①A子「課長、課長に指示されていた経理に提出する書類を作成したので、提出して来ていいですか?」
課長「お前が作ったんだから、ミスの1つや2つあるだろう!?俺がチェックするよ。」
②A子「・・・」
課長「珍しくミスがなかったな。これから商談に行くという時にタイミングが悪いな。」

※A子席に戻る

B先輩「また、課長に怒られたの?」
③A子「はい。」
B先輩「そうか。」

※休憩時間

④A子は、スマホをいじっている

※休憩時間終了

B先輩「A子ちゃん、書庫の整理に行くよ。」
A子「はい。」
⑤(B先輩は一人で忙しそうに書庫の整理をしていて、A子は前回やった時の仕事の内容をあまり覚えてなかったので、指示を待っていた)
B先輩「A子ちゃん、何ボーっとしているの?書庫の整理やったことないの?分かった。今度から全部指示するよ。」

例2:良い例

例2:良い例

①A子「課長、来月に提出する帳簿半分くらい作れる状態だったので、やっておきました。あと、課長に指示されていた経理に提出する書類を作成したので、提出して来ていいですか?」
課長「そうか。気が利くな。でも、経理に出す書類はチェックしないとな。」
②A子「C係長にチェックをして頂いたので、大丈夫かと思います。」
課長「C係長がチェックしたなら大丈夫だな。じゃあ、持って行っていいよ。あと、これから商談の時間だから、その時間を把握しておいてくれたらありがたいな。」

※A子席に戻る

B先輩「また、課長に怒られたの?」
③A子「はい。ちょっとだけ。あのB先輩、もしかしたら今更かもしれませんが、課長のスケジュールって何で分かるんですか?私話し下手だから、B先輩が気にかけてくれて、すごく助かっているんです。教えてください。」
B先輩「そうか。そんな感じだよね。もっといろんな人と話しできたらいいけど、まずは私に頼りな。」
A子「はい。ありがとうございます。」

※B先輩に教えてもらう

※休憩時間

④A子「B先輩の趣味は何ですか?」
B先輩「私は、一人カラオケかな。」
A子「実は私も・・・」
B先輩「そうかー。じゃあ、今日、仕事終わったら一緒に行く?」
A子「え、いいんですか?私の恩人、B先輩について行きます。」
B先輩「そこまで言われたら照れるわ。」

※休憩時間終了

B先輩「A子ちゃん、書庫の整理に行くよ。」
⑤A子「はい。B先輩、恥ずかしくて言いにくいんですが、1回やっているんですけど、あまり覚えていなくて、教えてもらっていいですか?」
B先輩「そうか。正直に言ってくれてうれしいよ。じゃあ、一緒にやろう。」
A子「はい。ありがとうございます。教えてもらう代わりに、一生懸命、体使いますね。」

悪い例と良い例の違い

悪い例に比べて良い例はどこが『関わる範囲』や『相互尊敬』度や『相互信頼』度のレベルが違うのか解説していきます。

①指示された『範囲』を超えて積極的に行動する

①の良い例では、A子さんは「課長、来月に提出する帳簿半分くらい作れる状態だったので、やっておきました。」と言って、指示されていなかった『範囲』のことも【状況】を見て、自発的に行動しています。

それにより、課長は「そうか。気が利くな。」と感謝し、『相互尊敬』度や『相互信頼』度のレベルが高まっています。

②業務の効率化を考え、『関わる範囲』を広げて調整し、忙しい課長の手間を省いて、相手に配慮する

②の良い例では、《課長に指示されていた経理に提出する書類》を作成し、課長の承認が必要ですが、忙しい課長のことを考えて、予め『関わる範囲』を広げて《C係長にチェックしてもらい》業務の効率化を図り、忙しい課長の手間を省いて、課長との『相互尊敬』度や『相互信頼』度のレベルを高まっています。

また、《課内で上手に調整》し《C係長にチェックしてもらった》ことで、C係長や周りの人との『相互尊敬』度や『相互信頼』度のレベルを高まっていることでしょう。

③相手から発信された会話をつなげて、『関わる範囲』を広げる

③の悪い例では、B先輩の「また、課長に怒られたの?」のという質問に対し、A子さんは「はい。」とだけ必要最小限のことだけ返して、会話は終了しています。

それに比べ、良い例では、A子さんは「はい。ちょっとだけ。あのB先輩、もしかしたら今更かもしれませんが、課長のスケジュールって何で分かるんですか?私話し下手だから、B先輩が気にかけてくれて、すごく助かっているんです。教えてください。」という風に話しかけてくれたことをきっかけに「課長のスケジュールって何で分かるんですか?…」という風に上手に『関わる範囲』を広げ、B先輩の『援助』を求めています。

人は頼られると「必要とされている」とうれしく感じ、助けてあげたいと考えるものです。

この会話のキャッチボールにより、A子さんとB先輩のお互いの『相互尊敬』度や『相互信頼』度のレベルは高まっています。

④自発的に会話をし、『関わる範囲』を広げる

④の悪い例では、仕事の話ではなく、プライベートの話をしていい休憩時間で、A子さんは、一人でスマホをいじって休憩時間を終えています。

それに比べ、良い例では、休憩時間に、A子さんは、先ほど話をしたB先輩に「B先輩の趣味は何ですか?」と仕事の範囲ではなくプライベートの話をして、『関わる範囲』を広げています。

それをきっかけに会話のキャッチボールをつなげ、A子さんはB先輩とお互いの『相互尊敬』度や『相互信頼』度のレベルは高め、プライベートでカラオケに行く約束をし、『関わる範囲』が広がりました。

⑤正直にできないことを伝え、サポートをお願いすることで、自分ができることを広げて、『関わる範囲』を広げる

⑤の悪い例では、仕事の内容をあまり覚えていなかったが、消極的に相手からの指示を待って、相手の『尊敬』度や『信頼』度のレベルを下げてしまっています。

それに比べ、良い例では、A子さんは、「B先輩、恥ずかしくて言いにくいんですが、1回やっているんですけど、あまり覚えていなくて、教えてもらっていいですか?」というように、自分が仕事の内容をあまり覚えていないことを正直に伝え、その上で、積極的に仕事をしようとする《姿勢》を示して、自発的に仕事を教えてもらおうとしています。

そのA子さんの自発的な《姿勢》により、お互いの『相互尊敬』度や『相互信頼』度のレベルは高まり、B先輩は『関わる範囲』を広げてくれています。

カウンセリングクリエイトハートからのアドバイス

『点数』ばかりが『評価基準』ではありません!!

たとえ、現在の自分が『点数』が低かったとしても、その『現実』をしっかり認め、『現実』の中で頭を下げる時には頭を下げ、相手に積極的に《姿勢》を示していけば、相手もサポートしてくれます。

大事なことは自分の『思考の世界』の中で《分かる》ことではなく、『現実の世界』の中で《実際に行動を起こす》ことです。

カウンセリングクリエイトハートのコミュニケーションの分類のご説明の最初のページ、目次をご確認される方は以下のリンクを押してください
NO225.『道具的コミュニケーション』と『自己充足的コミュニケーション』ー『目的』による分類

カウンセリングクリエイトハートのコミュニケーションのご説明の最初のページ、目次をご確認される方は以下のリンクを押してください
NO221.アサーションのコミュニケーション


次回のブログNO232.コミュニケーションレベルの段階と流れで、コミュニケーションにはレベルがあり、その段階と高いレベルのコミュニケーションにつなげていくための流れをカウンセリングクリエイトハートがご説明いたします。

タイトルとURLをコピーしました